超音波のパイオニア 日本アレックス

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技術情報

スラリーの分散

スラリーの分散

凝集したスラリーに超音波を照射することで、一次粒子まで分散させることが可能です。

これによって、塗料産業、製紙産業、セラミック産業など、幅広い分野で活用することが期待できます。

スラリー分散評価

評価環境

サンプル:アルミナ10%スラリー
溶媒  :NMP
150ml/300mlビーカー

【使用装置】
超音波ホモジナイザー ALEX-600AT
ビーカー試験先端φ36mmセラミックチップ

【評価方法】
ビーカー試験
サンプルを150ml、300mlビーカーに入れ、超音波ホモジナイザーで超音波を照射します。

評価結果

レーザー式粒度分布計を用いて、超音波照射処理前と処理後の粒度分布を測定しました。

未処理状態ではスラリーが凝集しています。(fig1)
超音波照射5分では分散が進み、粒子径300nm以下に大きなピークができましたが、粒子径1μm以上にブロードピークが残っています。(fig2)
超音波照射10分では粒子径270nm付近に大きなピークが得られ、その殆どが粒子径1μm以下に分散し、ブロードピークは極僅かとなりました。(fig3)

凝集したスラリーに、超音波を照射することの有効性がわかります。

fig1:未処理
fig2:照射5分後
fig3:照射10分後