超音波のパイオニア 日本アレックス
リビルトとは新品ではなく、使用済み部品を分解・洗浄・部品交換・再組立して、性能を回復させた部品のことを指します。
鉄道やトラック等の業界では、環境配慮・コスト削減の観点から広く活用されています。再生部品は使用中に様々な頑固な汚れが付着しており、キャビテーション効果で微細部まで浸透する超音波洗浄が有効です。超音波洗浄の他にもブラストやスプレー洗浄などと併用した洗浄が行われています。
代表製品例:
ブレーキキャリパー、クラッチ部品、軸受部品、ラジエーター部品、エンジン部品(シリンダヘッド・ノズル・バルブ類など)、燃料噴射装置、空調・外装部品、各種小型パーツ類など
特徴や注意点など | 内容 |
強固な汚れ・焼き付き | カーボン・スラッジ・錆・油焼けが固着しているケースが多い。 → 高出力かつ低周波タイプの強力な超音波で物理剥離力を確保する必要あり。 |
複雑形状と内部通路 | 冷却通路・油路・噴射ノズル内部などに汚れが停滞しやすい。 → 気泡除去や搖動、ワーク回転、真空の併用などで洗浄効率向上を図る。 |
材質の多様性 | 鋳鉄・アルミ・銅・ゴムシール付き金属など異種材質が混在。 → 材質ごとに適した周波数・洗浄液選定が必要。 |
ダメージレスでの洗浄 | 過度な洗浄で部品寿命が低下しないよう、ダメージにも配慮した洗浄が必要。 →ブラストなどを最小限とし、超音波でダメージが出る物は 周波数や出力の設定、スイープ機能や搖動機能などの使用が有効。 |
塗装・再処理工程との連携 | 洗浄後に塗装・メッキ・再組立などが続くため、油分の除去が求められる → 洗浄液の管理や、オーバーフロー、オイルスキマーの併用など |
大型部品の対応 | 重量部品や大型、長尺部品への対応が必要。 → 大型槽、吊り下げ対応、過剰な片持ち構造にならないようにする、クレーン等の併用が有効。 |
脱気の重要性 | 微細な気泡が超音波を阻害。 → 洗浄前の脱気処理(ディガッシング)で洗浄効果の向上。 |