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技術情報

プレス部品に対する超音波洗浄のポイント

プレス部品は、金属板に打ち抜き・曲げ・成形などを施すことで製造される部品で、自動車部品や電子筐体、家電、板金パーツなど幅広い分野で使用されています。

各種小型プレス部品類
取り付けブラケット、スペーサーなど
大型プレス部品

プレス加工時に使用される潤滑油や防錆油が多く残留しやすく、また製品の構造上、バリ付近・カール部・曲げ部・溝構造などに微細な汚れが入り込みやすいため、洗浄には注意が必要です。
また、生産数量が多く**まとめてバッチ洗浄されることが多いため、手洗いやスプレー洗浄では限界があり、**液中で非接触・微細部にも入り込む「超音波洗浄」が極めて有効です。

🔷 プレス部品に対する超音波洗浄のポイント

■ 表面に残る油分(潤滑油・防錆油)

プレス加工時には潤滑油や防錆油が多く使用されるため、脱脂力の高い洗浄液が必要です。
水系洗浄液・炭化水素系洗浄液などの適用実験も可能です。

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■ 微細汚れ・バリの再付着リスク

洗浄中に微細なバリや固形物が剥がれ落ち、再付着や他部品へのダメージの原因になる場合があります。
そのため、循環フィルターの使用やオーバーフロー構造の採用が有効です。

■ 変形リスク(特に薄肉・小型部品)

キャビテーションの強さによって、薄肉や小型部品が変形する可能性があります。
材質に応じて、40kHz以上の高周波選定が推奨されます。

■ 表面仕上げへの影響(電解研磨・メッキ)

研磨・メッキされた表面は傷つきやすいため、高周波+高効率振動の組み合わせで洗浄することで、表面への負担を抑えつつ確実な洗浄が可能です。

👉高周波・高効率洗浄には「アルバソニック」シリーズが最適です。

■ 材質の多様性への対応

プレス部品には鉄、SUS、アルミ、銅合金など様々な材質が使われます。
それぞれに対して、最適な洗浄液・周波数・出力設定の選定が重要です。

■ 複雑形状・バッチ処理対応

曲げや打ち抜きで生じる内面・隙間に洗浄液が届きにくい場合は、
多方向超音波や揺動機構の併用が非常に効果的です。

👉 揺動機能付き洗浄装置はこちらをご覧ください

■ 乾燥工程での注意点

バッチ洗浄後の乾燥では、熱風や回転のみの乾燥では変形・キズの原因になることがあります。
熱風吸引乾燥や真空乾燥の採用により、ワークを傷つけずに短時間で完全乾燥が可能です。

👉「熱風吸引乾燥装置」の詳細はこちら

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